2009年10月、日本の鎌倉で上演された話劇『戯曲梁祝』の中で祝英台と梁山伯を演じた演者二人が、昨日一つの目的を持って上虞を訪れた。そしてこの二人は祝府(祝英台の屋敷)にある古色漂う舞台で梁祝の一段を演じた。
またそれに応える形で紹興旗袍(チャイナドレス)協会の二人の会員は越劇の梁祝の一段を演じ、舞台にひとしきり“中日結合版の『梁祝』”が出現した。
もちろん言葉は通じないのではあるが、相通じる芸術表現はやはり祝府を訪れていた参観者から盛大な拍手を勝ち取った。
青井聡子さんと伊藤健康氏は『戯曲梁祝』の中で祝英台と梁山伯を演じた。この話劇『戯曲梁祝』は2009年日本の鎌倉ではじめて上演され、観客の好評を得た。
日本版話劇「戯曲梁祝」の作者である古野浩昭氏は元は日本の「共同通信」の新聞記者で、2007年紹興文理学院大学に一年間留学した。彼は初めて梁祝故事に触れすぐにそれに引きつけられた。それからすぐに古野氏は大量の梁祝故事の資料を読みあさった。そしてその過程の中で日本の梁祝文化の研究者である渡辺明次氏を知り、その協力を得て梁祝故事を脚本化し話劇「戯曲梁祝」の作者となった。
昨日の午後、日本の梁祝文化のエキスパートの一行6名は上虞博物館を参観し、その後更に上虞区にある(梁祝文化伝承基地)の賓江小学校を表敬訪問。教職員、生徒との交流が行われた。
学校には渡辺氏の著作「梁祝三部作」が、学校からは陳会長の書の掛け軸、著名な書家がこの日のためにわざわざ画いてくれた祝英台の故郷玉水河の風景を描いた書画の相互贈呈が行われた。その交流の中で、特に生徒の笛による秀逸な梁祝の主旋律が奏され一行はしきりに感じ入った。
“梁祝”で縁を結んで11年---日本の渡辺明次氏中国10余ヶ所の梁祝伝説の伝承が残る地を訪ね回る。
“これは私の4回目の‘祝英台の故郷’である上虞訪問です”と今年70余歳の渡辺明次氏は言う。
3月28日、日本の梁祝文化研究所、所長の渡辺明次氏の一行6名は、祝英台の故郷、上虞で梁祝文化の交流活動をするためにやって来た。
交流活動の前に、渡辺氏は日本の梁祝文化関連の資料、書籍、日本の鎌倉で行われた戯曲梁祝のDVDなどを、渡辺氏自身の梁祝の卒業論文を含む梁祝三部作の著書等を上虞側の祝英台研究会の陳秋強会長に贈呈した。
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